タイムカプセル掘り起こしに関するハガキを送ってしばらくすると、ぽつりぽつりとメールが届き始めました。意外でうれしかったのは、メールよりも電話をくれる人が多かったこと。中には、小学校を卒業して以来1度も話したことのないような人も。みんななつかしくて電話をくれたのでした。タイムカプセルを埋めたことを覚えている人、すっかり忘れてしまっている人半々でしたが(笑)、それでも4分の3くらいのメンバーが当日集まってくれることになりました。東京や横浜など遠方から都合をつけて来てくれる人もいてとてもうれしく、なつかしく感じました。電話口では、卒業から30年もたつのにまるでつい2~3日前に会ったかのような口ぶりの人ばかり。あっという間にびゅんと時を越えて、小学校時代の自分たちに戻ってしまったようなのが不思議でした。
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まずはわたしたちのタイムカプセルのことを同級生たちに知らせよう、ということで当時の名簿をもとにお知らせのハガキを送りました。住居表示変更などもあってかなり手間でしたが、これによって連絡のついた同級生が全体の3分の1くらいにはなりました。本人はもうそこに住んでいなくても、実家があれば家族を通じて連絡が行ったそうです。さらに、ハガキを受け取った人が、連絡のつく別の同級生に知らせてくれたり。こうして30人以上の同級生からレスポンスがありました。タイムカプセルのことを覚えている人とまったく覚えていない人はやはり半々でしたが、それでも覚えていない人も協力を申し出てくれて、やっとタイムカプセル発掘計画は本格的に始動したのです。
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タイムカプセルを掘り起こそうという話になって、まずはすぐに連絡のつく数名でとりあえず集まり、計画を立てようということになりました。このころは、まだ軽いノリの延長で、タイムカプセルを口実に集まって飲もうか、くらいの気持ちが半分。うまく計画が進んで掘りダさえたらいいな、という気持ちが半分という感じでした。当日集まったメンバーは5人。居酒屋でビールを飲みながらの集まりでしたが、意外にみんな真面目でびっくり。やはり頭の隅にいつも引っかかっていたみたい「おれたちのタイムカプセル」のことが。ところが、メンバーの1人はまったく逆で、タイムカプセルなんか埋めた覚えがないというのです。ええーっ!?彼が言うには、誰々と誰々も全然覚えてないって言ってたぞ、とのこと。そもそもタイムカプセルなんか埋めてないだろ、とまで言い出す始末。どうなるの、わたしたちのタイムカプセル。
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30年前、小学校を卒業するときにタイムカプセルを埋めました。あの時代はタイムカプセルって流行りだったんですよね。映画『20世紀少年』でも子どもたちが埋めたタイムカプセルが登場しますよね。わたし達は担任の先生とクラスのみんなで埋めたんです。20才になったら掘り起こそうって約束して。ところが、カプセルが掘り起こされることはありませんでした。だって、20才のころっていったら、みんな今この時の事で頭がいっぱいな年頃。好きな人のことだったり、大学の講義のことだったり、仕事で失敗して叱られたことだったり。誰も小学校の時のタイムカプセルの事なんて言い出したりしませんでした。でも、2度目の成人式を向かえたころ、誰からともなく「そういえば、おれ達のタイムカプセル、どうなってるかな」と言い出して……。今年、ついに発掘作戦を展開することになったんです。その様子を、またお伝えしていきたいと思います。
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